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前ページ次ページハルケギニアの騎士テッカマンゼロ ワルドの目の前で、信じられない光景が広がっていた。 急速上昇したルイズ――テッカマンゼロは怪物を次々と切り裂いていく。 剣や魔法をことごとく跳ね返す強固な外殻、風竜さえも凌駕するスピード、魔法衛士隊の精鋭たちでさえまるっきり歯が立たない化け物どもを。 子供の頃から知っている、あの小さなルイズが、だ。 「テックセッター……テッカマンゼロ。……あの力があれば」 ワルドは目をぎらつかせながら、戦いを見つめた。 テックランサーを回転させ、一直線に突っ込む。自身の数倍はあろうかというラダム獣の肉体に大穴が開く。 振り向きざまに分離させたテックランサーを投げつける。二本の刃はそれぞれ強固な外殻を引き裂き、二体のラダム獣を真っ二つにする。 いかに人間の力が及ばない相手であっても、テッカマンにとっては脅威ではなかった。 テックランサーが煌くたび、ラダム獣はその数を減らしていく。 しかし本当の強敵は別にいる。 テッカマンに改造された者は、他のテッカマンの存在を感知することができるのだ。 そしてその感覚がすぐ近くにいる別のテッカマンの存在を教えてくれた。 「来た!」 「やっぱり生きていたね、ゼロ」 「ギーシュ……テッカマンダガー!」 私はギーシュとそれほど仲がいいわけじゃなかった。 学年の同じ級友だけど、あまり話してもいない。ただ、キザで微妙に趣味が悪くて落ち着きがなくて詰めが甘い、という印象は残っているし、 顔も覚えている。ギーシュ・ド・グラモンという名前も知っている。 そんな相手と命のやり取りをすることになるなんて、考えたこともなかった。 彼は飛行型ラダム獣の上で、バラの花を振った。彼が魔法を使うときの杖は、あのバラの花だ。 振り方もキザで無駄に格好をつけている。そんなところも変わらない、以前のままの仕草だ。 けど……違う! 彼はもうギーシュじゃない。ギーシュはもう、あのときに死んだ。 あそこにいるのはテッカマンダガー、憎むべきラダムの尖兵で、私たちみんなの仇! 「魔法も使えず、ラダムを裏切った不完全なテッカマン。まさにゼロという名がふさわしいよ」 嘲笑するダガーの周りに七体の影が現れた。青銅の女戦士、ワルキューレ。 前と同じようにゼロの動きを止めてから始末するつもりなのだろう。 「行けっ!」 指揮棒よろしく、バラの花を向ける。同時に全てのワルキューレが一直線に突進してきた。 だが、ワンパターンな攻撃だった。 ダガーの最大の失敗は、以前のこの攻撃でゼロを倒しきれなかったことだ。 テッカマンになっても魔法が使える、この重大な事実を隠し続け、最後の最後、確実に倒せるときに、決め手として使うべきだったのだ。 ゼロ――ルイズの頭の中には、以前にやられた時のことが思い起こされている。 ワルキューレは確かに脅威だけど、その間に接近できればダガーは対応しきれない……! 「クラッシュイントルード!」 各部装甲が折りたたまれる。エネルギーフィールドに包まれたテッカマンゼロは超高速で突撃、次々とワルキューレを打ち破っていく。 「何!?」 「ダガー、これで!」 クラッシュイントルードはそのままラダム獣の上に陣取っていたダガーを弾き飛ばす。 ワルキューレの操作に集中していたダガーは反応が遅れ、直撃を喰らってしまう。 ダガーを跳ね飛ばした瞬間にゼロは折りたたまれた装甲を展開、強烈な空気の抵抗で身体がばらばらに千切れそうなほどの衝撃を受ける。 だが、これはチャンスなのだ。ダガーを倒す、千載一遇の。その一心で、ルイズは耐え抜く。 激しい空気抵抗がブレーキとなり、ゼロの身体はダガーの直上で停止した。バランスを崩し、ダメージに耐えながらもゼロは、 ダガーを貫かんとランサーを突き出す。 絶対に外しようのない、必殺のタイミングの一撃。本来なら、ここでダガーの命は潰えていたはずだった。 しかし一瞬、ダガーの頭部にギーシュの顔が被って見えた。 キザな微笑を見せ、バラの花をくわえているギーシュ。確かあの時は召喚で現れたモグラと顔を見合わせていた。 「うっ!」 思わずルイズは目を逸らす。そのせいで、わずかに狙いがずれた。 鮮血が飛び散る。 真っ赤な血が視界に飛び込み、装甲にぽつぽつと赤い斑点をつくる。 殺……したの? 自分が望んだはずの事態。その結果にルイズは打ちのめされ、戦闘中だというのに茫然自失となり、空中で止まってしまう。 しかし、突き出されたランサーはダガーの回避行動とあいまって目標を外していた。 「うわあぁぁぁっ!」 顔を貫かれたダガーは動きを止めたゼロを蹴り飛ばし、顔を押さえて絶叫する。 彼の顔は右半分が痛々しく切り裂かれ、指の間からも血が流れ出している。 「ゼロ、よくも!」 ダガーは残された左目を憎悪で燃やした。しかし、さすがに状況が不利だと悟ったのだろうか、襲撃してきたラダム獣の生き残りを集結させ、 それらを囮として後退する。 蹴られたショックでやっと立ち直ったルイズは、後退するダガーを睨みつけた。 まだ、まだ間に合う! ゼロは肩の装甲を展開させ、必殺の一撃の体勢に入る。 「ボル……!」 ここでも後退するダガーの後姿にギーシュの顔が重なって見えた。ここでボルテッカを放てば、間違いなく殺してしまう。 顔の知っている、どんな人間かも知っている相手を。何より自分のせいであんな姿へと変えてしまった級友を。 そんな思いが、彼女を一瞬躊躇させてしまうが、ルイズは首を振ってそれを振り払う。 あいつはラダム……ラダム! 「ボルテッカァーッ!」 必殺の一撃が発射される。フェルミオンの奔流が幾多のラダム獣を飲み込んでいくが、所詮はタイミングを逸した一撃。ダガーには かすりもせず、そのまま見失ってしまった。 追撃しようにも、ボルテッカを撃ったおかげで体力は限界だ。 ゆっくりと地上に降り立つ。地面に両足を置き、浮遊のための推進機関を停止させた。 途端にゼロは糸の切れたマリオネットのようにへたり込み、地面に両手を着く。同時に、テックセットも解除された。 そこにいるのはもはやラダム獣を手玉に取り、テッカマンダガーを追い詰めた戦士、テッカマンゼロではない。 ただ運命に翻弄されるだけの、小さな少女だ。 「では何も知らない、覚えていないというのかね。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール?」 ルイズは何も答えない。ただ目を伏せ、じっとしている。 テックセットを解除したルイズは、すぐさま武装された兵士たちに包囲された。しかし彼女は何の抵抗も示さず、そのまま拘束された。 今はマザリーニ枢機卿じきじきの尋問を受けている。 「君がトリステイン魔法学院の生徒で、あのヴァリエール公爵家の息女だということは分かっている。ワルド子爵やミス・ロングビルの 証言からも明らかであり、君もそれは認めている。しかし、私の知りたいのはあの化け物たちのことだ」 そこで一息つき、ルイズの反応をうかがう。全く変わらなかった。 「君は化け物の事をラダムと呼び、君自身も姿を変えた。何か知っているのだろう」 何かに耐えるように目を伏せたまま、ただ静かに首を横に振る。マザリーニは嘆息しながらも、辛抱強く説得を続ける。 「君は知っているかな? 君のいた魔法学院を中心として、トリステインの半分は既に化け物によって占拠されてしまっている。 そうでない地域にもあの化け物たち、君の言うラダムは侵攻し、植物を植えつけている。これはトリステインだけの問題ではない。 既にハルケギニア全土に及んでいる。我々は何としてもラダムを駆逐し、このハルケギニアを取り戻さなければならない。だが、 情報はあまりにも少ない。教えてもらえないかね? 君の事、ラダムのこと、そして君の変身したテッカマンの事を。それに 、敵にも 君と同じようなテッカマンがいたね。どんな小さなことでも構わない。何か……」 「何も……覚えてません」 ルイズの反応は変わらない。それでも、マザリーニは諦めるようなことはしなかった。やっと、怪物――ラダムに対抗するための 手がかりを見つけたのだ。何があろうと諦めるわけにはいかない。しかしあまり強く迫るわけにもいかなかった。 ルイズ、テッカマンゼロは人間ではあるが、味方かどうかは分からない。下手なことをして彼女を敵に回しては、取り返しがつかない。 「では、何か欲しいものはないかね。君はあのラダムを蹴散らしてくれた。礼も含めて、可能な限り用意させよう」 マザリーニは作戦を変えることにした。見え見えの懐柔だが、何もしないよりはいい。 「……では、何か食べ物をいただけますか?」 ルイズは少し顔を赤らめながら、小さな声で言った。 程なくして、給仕と共にワルドが部屋に入ってきた。入れ替わるようにマザリーニ枢機卿は部屋を出て行く。 給仕も配膳を終えたら、一礼をして部屋を出て行った。 これで、部屋にいるのはルイズとワルドだけとなった。これも間違いなく懐柔策の一環だろう。 ワルドとルイズが昔馴染みであるなら、説得も情報を得るにも都合がいい。 それに気付いたルイズは、一心不乱に目の前の食事に手をつけた。テックセットのおかげで非常に空腹だったせいで、既にかなりの量 を平らげている。 「よく食べるね」 ルイズの食事を見ていたワルドは、感心したように呟いた。その言葉にルイズは手を止め、慌てる。 「す、すみませんワルド様! 目の前で何とはしたないことを……」 「いや、いいんだ。ちょっと驚いただけだよ。それに、そんな他人行儀はやめてくれないか? さっきみたいな感じで構わないよ」 「あれは、いきなりのことで動転してしまってあんな失礼な態度を……、申し訳ありません!」 「あれでいいんだよ。だって僕たちは婚約者じゃないか」 「こ、婚約者だなんて親が勝手に決めたことじゃない!」 ついこのような口調になってしまった。しゃべって初めて、ワルドのペースに乗せられたことに気付く。 「おや、小さなルイズは僕のことが嫌いになってしまったのかい?」 短い沈黙、やがて聞き取れるか取れないかぎりぎりの小さな声でルイズが口を開いた。 「嫌いなわけ、ないじゃない」 「よかった。君に嫌われていたとしたら、ショックで死んでしまうところだったよ」 完全にワルドのペースだった。いかにテッカマンといえど、ルイズ自身はこの間まで学生だった、ただの少女だ。魔法衛士隊として、 貴族として酸いも甘いもかみ分けてきたワルドに勝てるはずがない。 ルイズは「テックセットはものすごく体力を使ってお腹が減るのよ」と言い訳がましいことを口にしてから、食事を再開する。 「それで、ワルドもやっぱりラダムのこと聞きに来たの?」 「枢機卿にはそう言われてきたけどね。僕の一番の目的は君と話がしたかったからだよ」 「え……そんな」 ルイズは顔を赤らめる。手応えを感じたワルドは立て続けに聞いた。 「それにしても驚いたよ。君が目の前で変身したのを見たときは。あれは一体何なんだい?」 「……その辺りは覚えてないわ。いつの間にかこのシステムボックスを持ってて、テックセットできるようになってたの。ラダムのことも同じで、何も知らないわ」 ここは嘘だった。あの悪夢を忘れられるわけがない。ただ、誰にも言いたくないだけだ。 そのままルイズは食事をも止め、何も言わなくなった。 口を閉ざしたルイズを前にして、突然ワルドが何かを思い出したかのように言った。 「そうだ。あとでヴァリエール公爵領を訪ねてみようか」 「えっ、無事なの!?」 「少なくともあの辺りにはまだラダムは確認されていないよ。僕のグリフォンなら、すぐに行けるさ」 「けど……無理よ」 「何でだい? ラダムのことなら大丈夫だよ。君があれだけ痛めつけたんだ。そんなすぐには襲ってこないよ」 「でも……」 渋るルイズだが、行きたがっている。ワルドの目には明らかだった。 「それに、君が生きていたんだ。魔法学院の者の生存は絶望的だといわれていたからね。ヴァリエール公爵様たちにも報告しなくちゃ。 きっと喜ぶよ」 返事がない。その隙にワルドは一方的に宣言する。 「よしっ、決まりだ。明日すぐに僕のグリフォンで行こうじゃないか」 「そ、そんな! 勝手に決めないでよ!」 「じゃあ、やめるかい?」 ワルドはわざと意地悪く言った。目を伏せたルイズは長い……長い沈黙のすえに顔を真っ赤にして小さく呟いた。 「……行くわよ」 それでも言われるがままで悔しいルイズは、苦し紛れの言い訳を口にする。 「でもワルドが言ったからじゃなくて、とうさまたちが心配だから行くだけなんだからね!」 「分かってるよ、僕の可愛いルイズ」 しかしワルドは動じることなく鷹揚に応える。その余裕に満ちた態度が、ルイズの顔をますます赤く染め上げた。 全ての始まりであり、今はラダムの本拠地となってしまった土地。 もともとはトリステイン魔法学院であった場所に戻ったダガーは、顔の右側を押さえつつ呪詛の言葉を吐いた。 「ゼロ……出来損ないが、この僕に!」 そこへどこからともなく遠雷のような声が響いた。その声にダガーは顔を上げる。 「やはりあなたでは、ゼロを倒しきれないようね」 口調は丁寧だが、圧倒的な威圧感。声だけで、その底知れない力と貫禄を感じさせる。 テッカマンオメガ。テッカマンの頂点に立つ存在であり、ラダムそのもの。低く抑えた声からは、性別はうかがい知れない。 「オメガ様、あなたは僕があのゼロに劣ると!?」 「こうして負けて戻ってきたことが、何よりの証拠よ。次は別の者にやらせるわ」 冷たく言い放たれる。それはダガーの自尊心、プライドを著しく傷つけた。 「待ってください、オメガ様! もう一度僕に機会を、この傷の礼をさせてください! 次こそはゼロを仕留めてみせます!」 声の端々から、復讐心がにじみ出ている。 「自信があるようね、分かりました。しかし、これが最後のチャンスよ。もはや失敗は許されません」 「はい。このバラに誓って」 ギーシュの姿へと戻ったダガーはバラを天へ掲げた。美しい顔は右目を失い、残された左目にも復讐の炎が宿る。 これなら、いけるかもしれない。 ダガーの様子を見たオメガは、見えない唇を歪ませた。 前ページ次ページハルケギニアの騎士テッカマンゼロ
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テッカマンブレード〔てっかまんぶれーど〕 作品名:宇宙の騎士テッカマンブレード 作者名:[[]] 投稿日:2008年1月25日 画像情報:640×480px サイズ:164,951 byte ジャンル:仮面・被り物 キャラ情報 このぐぬコラについて コメント 名前 コメント 登録タグ 2008年1月25日 仮面・被り物 個別て 宇宙の騎士テッカマンブレード
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テッカマンブレード〔てっかまんぶれーど〕 作品名:宇宙の騎士テッカマンブレード 作者名:[[]] 投稿日:2008年1月25日 画像情報:640×480px サイズ:164,814 byte ジャンル:仮面・被り物 キャラ情報 このぐぬコラについて コメント 名前 コメント 登録タグ 2008年1月25日 仮面・被り物 個別て 宇宙の騎士テッカマンブレード
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前ページ次ページハルケギニアの騎士テッカマンゼロ また、失敗してしまった。 これで何回目だろう。数えるのも嫌になってきた。 にっくきツェルプストーも使い魔の召喚に成功している。それもサラマンダー、見るからに立派な大物だ。 私はずっと頑張っているが、爆発が起きるばかりで何も出てこない。 教師のミスタ・コルベールはさっきから頻繁に時間を確認している。もしもこのまま何も召喚できなかったら、どうなるんだろう。 また、馬鹿にされるのは間違いない。いや、ひょっとしたら留年かもしれない。 そんなことになれば、まさに名門ヴァリエール家の恥さらしだ。 私は次に全てをかけるつもりで願いを込めて、召喚の呪文を叫んだ。 「宇宙の果てのどこかにいる私のしもべよ! 神聖で、美しく、そして強力な使い魔よ! 私は心より求め、訴えるわ! わが導きに、応えなさい!」 またも爆発。 しかし、今度は若干様子が違った。 煙の向こう側に何かがあった。校舎をも飲み込むような、巨大な何かが。 ミスタ・コルベールも他の生徒たちも驚いて後ろに下がったけど、私は下がらなかった。 今度こそ、やっとのことで召喚できたのだ。この際、それが何でも構わない。 契約しようと一歩足を踏み出す。ツェルプストーが戻るように叫んでいたけど、私は無視した。 けど、それは大きな過ち。悪夢の始まりだった。 煙の向こうから化け物が飛び出した。人一人すっぽり入るような大きさの、まるで植物のような何か。 それは私を見つけると、巨大な口を広げた。その中央の不気味な一つ目が睨みつけてくるようで、身動き一つ取れなかった。 そして、私は飲み込まれた。 化け物の中で私は見た。 ファイヤーボールを放っても何の効果もなく、為す術もなく私と同じように取り込まれてしまったツェルプストー。 先ほど召喚したばかりの使い魔で逃げようとしたけど、叩き落され、飲み込まれたタバサ。 ミスタ・コルベールは杖を振って抵抗していたけど、結局は力尽きて捕まってしまった。 ギーシュやモンモランシー、マリコルヌ、それに他の生徒たちも誰も逃げ切れなかった。 この化け物はそれに飽き足らず、校舎のほうまで襲い掛かった。 窓を突き破った触手が生徒や教師、メイジや平民何もかも関係なく全てを飲み込んでいく。 捉えられた私たちはこの化け物のの中で胎児のように丸まった姿勢で、少しずつ身体を変えられていった。 同時に頭の中に、さまざまな知識が入ってくる。 こいつらの名前はラダム。 私が召喚し、私たちを取り込んだものはテックシステムといい、私たちをテッカマンへ改造して、侵略の手先とするのが目的だった。 テックシステムは体質的に合う者と合わない者がいる。 体質に合わないものは排除され、死に至る。 生き残った私たちは、ラダムの知識や本能を植えつけられていった。 テッカマンとして、ラダムの優秀な戦士とするために。 ラダムはそうやって、さまざまな星を侵略してきた。 なんてものを召喚してしまったんだろう。幾度も後悔したけど、もうどうにもならなかった。 どれだけの時が経ったのだろう。 私の身体が完全にテッカマンとなってしまったとき、ミスタ・コルベールがテックシステムから解放された。 いや、排除されたのだった。 彼は苦しみながらも、自らが使っていた杖を見つけ、そこへと走る。 自分の杖を拾い上げた彼は最期の力を振り絞って、私が取り込まれているテックシステムを壊した。 「ミス・ヴァリエール、無事ですか」 彼は私を助け起こし、テックシステムから少しでも遠のくようにと、肩を貸して連れて行く。 「私には分かります。あなたはまだ、ラダムに支配されていません」 そういって彼は杖を振るった。身動きできないままの私の身体が、宙に浮く。 「ミスタ・コルベール! 何をするつもりですか!?」 「これからあなたは、ラダムに支配されたミス・ツェルプストーたちと戦うのです」 「そんな!」 「彼らはもはや、あなたの学友でも教師でもありません。彼らは、ハルケギニア侵略を狙う、らダムの尖兵なのです。 戦ってください、ミス・ヴァリエール。もはやあなただけが、われわれに残された希望なのです」 そう言い残し ミスタ・コルベールの身体がラダムの液体に飲み込まれていく。 「ミスタ・コルベール!」 完全に飲み込まれてしまっても彼の意志の強さを表すかのごとく、レビテーションは解けなかった。 そのまま、私はいずこかへと運ばれていった。 気がつくと私は、どこかの森に横になっていた。 目を覚ましたとき、すでに外の世界では何ヶ月も経っていたようだ。 状況は分からないけど、そこかしこにラダム樹が生えているのを見れば、大体予想がつく。 きっと、ラダムの侵略が始まっていたのだ。ラダム獣の強固な外殻には、剣も並の魔法も通用しないだろう。 何とか状況を把握しようと、町へ出ようとしたところでギーシュに見つかった。 彼は非行型のラダム獣に乗って、私を見下ろしている。 何も変わらなかった。キザな口調も、バラを持ち歩いているところも全く変わらない。 しかし、もはや以前の彼ではなかった。完全にラダムに洗脳されている。 多数のラダム獣を引き連れ、人々を襲うギーシュはもはや、ラダムの尖兵、テッカマンダガーなのだ。 私はクリスタルを掲げる。 「テックセッター!」 クリスタルが輝き、システムボックスとなって身体を包む。 身体の表面に強固な外殻が形成される。これが、素体だ。 さらに光=物質変換装置によって更なる外装や武器が装備される。 これで私の身体は人ならざるもの、ラダムの生体兵器、テッカマンへと変貌を遂げたのだ。 肩からテッカマンの専用装備、テックランサーが飛び出す。 私はそれを握り締め、叫んだ。 「テッカマンゼロ!」 前ページ次ページハルケギニアの騎士テッカマンゼロ
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宇宙の騎士テッカマンブレード Blu-ray BOX【初回限定生産版】 発売日:1月27日 超人・テッカマンと謎の宇宙生命体・ラダムの戦いを描いたSFアクションアニメのBOX。 TVシリーズの第1話から最終第49話に加え、 特典映像として続編のOVA『~2』全6話、VIRGIN MEMORYほか、 森川智之の新規録り下ろしインタビューも収録。 ここを編集 1992年2月放送開始。2016年1月27日、初のBlu-rayBOXが発売。OVAに宇宙の騎士テッカマンブレードⅡがある。 監督 ねぎしひろし シリーズ構成 関島眞頼、あかほりさとる キャラクターデザイン TOlllO、佐野浩敏 作画コーディネーター 湖川友謙 メインメカデザイン 佐山善則、中原れい 演出チーフ 殿勝秀樹 メカ設定 小川浩 設定協力 出渕裕、結城二十六、スタジオOX 美術監督 海野よしみ 色彩設計 藤岡真子 撮影監督 横山幸太郎 特殊効果 太田憲之 編集 三木幸子 音響監督 田中英行 録音 小原吉男 効果 神保大介 録音助手 渋江博之 音楽 和田薫 オープニングアニメーション 大張正己 文芸担当 あみやまさはる メインタイトル 神宮司訓之 アニメーション制作 タツノコプロ 脚本 関島眞頼 あかほりさとる 岸間信明 川崎ヒロユキ 千葉克彦 渡辺誓子 山下久仁明 あみやまさはる 絵コンテ 東伏美 ねぎしひろし 殿勝秀樹 澤井幸次 坂田純一 まつぞのひろし 中村隆太郎 西山明樹彦 鈴木吉男 板野一郎 橋本伊央汰 羽生頼仙 友田政晴 吉田英俊 山本康介 演出 殿勝秀樹 高瀬節夫 佐乃鷹二巳 西山明樹彦 千葉大輔 鈴木吉男 堤純子 まつぞのひろし 宮崎一哉 羽生頼仙 友田政晴 板野一郎 津田義三 吉田英俊 作画監督 世良武 室井聖人 藍葉古卯 敷島博英 加藤茂 猫野乃々美 井口忠一 加野晃 須田正巳 工原しげき 板野一郎 伊藤尚往 佐野浩敏 ところともかず アート・歩夢 オグロアキラ 猫野輪太 山根理宏 中村豊 アート・拓夢 ■関連タイトル 宇宙の騎士テッカマンブレード Blu-ray BOX【初回限定生産版】 宇宙の騎士テッカマンブレードDVD-BOX 新編集CD「シングルコレクション」付き サウンドトラック 宇宙の騎士テッカマンブレード figma 宇宙の騎士テッカマンブレード テッカマンブレード figma 宇宙の騎士テッカマンブレード テッカマンエビル 魂SPEC 宇宙の騎士テッカマンブレードwithペガス 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Blu-ray 魔女見習いをさがして Blu-ray「どうにかなる日々」Blu-ray Happy-Go-Lucky Edition 初回限定生産 Blu-rayDisc付き 『ラブライブ! スーパースター!!』「始まりは君の空」【みんなで叶える物語盤】 BEM~BECOME HUMAN~豪華版Blu-ray Blu-ray 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 10th Anniversary Compact Collection Blu-ray ぐらぶるっ! 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■キャラの概要 作品タイトル:宇宙の騎士テッカマンブレード 宇宙生命体ラダムに強い怒りを抱く謎の青年、Dボウイが変身する孤高の戦士。 高い機動性を活かした息をもつかせぬ高速連撃と、可変可能な双槍「テックランサー」での変幻自在の攻め、 体内で生成された反物質粒子を高速放出する「ボルテッカ」で敵を追い詰める。[公式より] キャラ解説 動きに癖があるテクニカルキャラ。 ダッシュがかなり特殊で慣れないと普通に動かすことすら苦労する。 一部の技は高性能だが基本通常技も余り性能が良くない。 しかし、触れさえすればかなりの高火力コンボをたたき出せる為如何に自分のペースに持ってくかが鍵。 アシストはほぼコンボパーツ専用でガーキャンも強くないがHCが優秀なのでディレイドがやり易い。 ダッシュ性能 地上で出すと斜め上に一気に進み空中で出すと真横に一気に進む その際、ダッシュに移行するまで少し隙があり移動距離も他のキャラより長い 2Pカラーは…白&ブルー 3Pカラーは… 4Pカラーは…黒 【CV:森川智之】 コマンド表 分類 技名 コマンド 備考 必殺技 シャムシール 攻連打 バゼラード +攻 空中可(※飛び道具系) カッツバルケル 溜め+攻 (※強のみ自動追加攻撃発生) ファルシオン +攻 ハイパーコンボ クラッシュイントルード +攻攻 空中可 ボルテッカ +攻攻 Lv3専用ハイパーコンボ 全方位超ボルテッカ +攻攻 空中可(※ブラスターボルテッカ) 技の解説 ・通常技 技 解説 立ち弱 すばやい手刀 立ち中 下から切り上げる 立ち強 前に出ながらなぎ払い しゃがみ弱 少し上方向に手刀 しゃがみ中 しゃがみ蹴り しゃがみ強 ランサーで突き刺す ジャンプ弱 膝蹴り ジャンプ中 手を上方向に振り上げる ジャンプ強 ランサーを回転させる ・特殊技 技 解説 強 エリアル始動技 強 下方向から切り上げる 空中で強 ランサー下突き(急降下・叩きつけ) ・投げ 技 解説 地上投げ ランサーを刺して蹴り飛ばす 地上投げ ランサーで突き上げて背後に回り蹴り飛ばす 空中投げ ランサーで叩きつける 空中投げ ランサーで刺して後方へ叩きつける ・必殺技 技 解説 シャムシール やや上方でランサーを高速で振り回す バゼラード (空中可)飛び道具※ →中と強はロック技 (ヒット後に斬る追加攻撃が自動発生)※地上では、弱と強は水平に、中は斜め上に飛ばす※空中では、弱と強は斜め下に、中は水平に飛ばす カッツバルケル ランサーを回転させながら上方に振り上げる強では、ヒット(orガード)後にランサーを回転させながら前方突進(自動追加攻撃)する ファルシオン ランサーをその場で回転させブレードが前方へ突進(相手をすり抜ける)その後にランサーを引き寄せ回転ランサーを当てる ・ハイパーコンボ 技 解説 クラッシュイントルード (空中可)突進技、ロック技※※ヒットすると数回往復体当たり突進して最後に正面へ飛んでくる空中でも出せて、コンボの締めに簡単に連続で入るお手軽HC ボルテッカ 斜め上に太いレーザーを放つ ・Lv3専用ハイパーコンボ 技 解説 全方位超ボルテッカ (空中可)最初に全方位に衝撃波を放ちその後に太いビームを放つ衝撃波が当たれば演出に入り、ブラスター化して巨大ボルテッカ放つ衝撃波を避けられたりガードされると特別演出無しで真正面に水平ボルテッカを放つ 連続技 連続技 解説 弱>中>中>強>強>エリアル【弱中中>弱バゼラード>中>jc中>弱バゼラード>クラッシュイントルードor全方位】 基本コンボ 弱>中>中>強>強>エリアル【弱中中>弱バゼラード>弱>jc弱>弱バゼラード 強】>強カッツバルケル>弱>中>中>強>エリアル【中中>jc>強】>強シャムシール>クラッシュイントルード 上のコンボの発展形 したらば(テッカマンブレード) 参考動画 http //www.nicovideo.jp/watch/sm9616119 http //www.nicovideo.jp/watch/sm9638062 アーマープラス テッカマンブレード 宇宙の騎士テッカマンブレードDVD-BOX(初回限定生産版) スーパーロボット大戦W 特典 DSカードケース型ストラップ付き 魂SPEC 宇宙の騎士テッカマンブレードwithペガス
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テッカマンブレード〔てっかまんぶれーど〕 作品名:宇宙の騎士テッカマンブレード 作者名:[[]] 投稿日:2008年3月6日 画像情報:640×480px サイズ:163,475 byte ジャンル:仮面・被り物 キャラ情報 このぐぬコラについて コメント 名前 コメント 登録タグ 2008年3月6日 仮面・被り物 個別て 宇宙の騎士テッカマンブレード
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ついに、ラダム樹が一斉開花し、人類はオービタルリングに避難を開始した。一方、完成したカタパルトから、最後の希望を賭けてブルーアース号が発進するが来襲したソードの執念のボルテッカにより、その夢は断たれてしまうのであった。そして今、2つの種族の未来を賭け、ブラスター化に成功したエビルとブレードとの雌雄を決する戦いが始まろうとしていた。 壮烈!エビル死す 宇宙空間を舞台に、テッカマンブレードとテッカマンエビルが、最後の戦いを繰り広げている。 オービタルリングに1人で取り残されたアキが、その戦いを窓から見守る。 アキ「Dボウイ…… (どうすることもできないの? 私には、本当に何もしてあげられないの……?)」 エビル「兄さん、とっても嬉しいよ! 今、俺は生きていることの素晴らしさを、この肌で感じているよ」 ブレード「シンヤ…… お前やケンゴ兄さんがラダムとなり、ミユキが死ななければならなかったのも、全て宿命で片付けられるのか!?」 エビル「嫌だなぁ、兄さん。俺はむしろ感謝しているのさ。ラダムになったおかげで、兄さんとの勝負にケリがつけられることをね!」 一歩も譲らない戦いの末、ブレードがオービタルリング壁面へ叩きつけられる。 エビル「覚悟おぉぉ!!」 エビルを突進をブレードがかろうじて回避し、反撃に転じる。 一方の地球上では、ラダムたちの侵略が始まっている。 スペースナイツ基地には、次々と世界中の情報が入ってくる。 「A-164地区、連絡が途絶えました!」「F-502地区もです」 「D-375地区、生存者20パーセントを切りました!」 ミリィ「チーフ、このままじゃ」 フリーマン「わかっている。だが今は、1人でも多くの人間をオービタルリングに脱出させる以外、手はない。ブルーアース号も、ソルテッカマンさえも失った我々には、今は他にできることはない。あとは、テッカマンブレードに託すしか」 ミリィ「お願い、Dボウイ……」 宇宙空間では依然、ブレードとエビルの激戦が続いている。 エビル「最高だぁ! 最高だよ、兄さん! こんなにも充実した時を過ごせるなんて。もう、ラダムも人間も関係ない!! この瞬間が俺のすべてだよ、兄さん!」 ブレード「シンヤ!」 地球上では、人々がラダムから逃れて、次々にオービタルリングへと駆け込んでいる。 兵士「待ってください! 落ち着いて! 落ち着いて、順番に! 一度には乗りこめません! 落ち着いてください!」 その中に母と幼い子供がおり、子供が転倒する。 子供「ママぁ!」 人々「どけどけぇ!」「邪魔だぁ!」「死にたいのか!?」 母親「坊やぁ!?」 人々に危うく踏みつぶされそうになる子供を、兵士が助け、抱き上げる。 兵士「大丈夫か、坊主?」 母親「どうも、ありがとうございます」 彼方に、侵略してくるラダムの姿が見える。 兵士「チッ、ついにここにも押し寄せて来たか」 子供「ぼくたち、みんなしんじゃうの?」 兵士「大丈夫さ、坊主。俺たちには、まだテッカマンブレードがいる!」 子供「てっかまんぶれーど……?」 宇宙空間での戦い。 ブレード「ボルテッカアアァァ──ッッ!!」 ブレードがテッカマン最強の武器、ボルテッカを放つ。 エビルはそれをかわそうとするが、かわしきれずに肩をかすってしまう。 怯んだエビルの隙を突き、ブレードが突進する。 ブレード「うぅおおぉぉ──っ!」 チャンスかと思われたそのとき、額のランプが点滅を始め、ブレードは苦しみ始める。 不完全なテッカマンであるブレードの、タイムリミットである30分が近づいていたのだ。 すかさずエビルの反撃。吹き飛ばされたブレードがオービタルリング壁面をぶち破り、内部に飛び込む。 アキ「Dボウイ!?」 タイムリミット間際で苦しむブレードに、エビルが近づいてくる。 エビル「フフフ。どうしたんだい、兄さん。もう息切れかい?」 ブレード「シンヤ……」 身動きができないブレードを目がけ、エビルがランサーを振り下ろす。 これで最期か──と思いきや、エビルはランサーを、ブレードの目の前で止める。 ブレード「なぜだ……? なぜ、止めた?」 エビル「フン、こんな形で終わらせたくはないのさ。兄さんとの戦いをね。そんな弱々しい兄さんに勝っても、嬉しくも何ともないさ。対等の条件でぶつかって勝たなきゃね。テックセットを解きなよ、兄さん。決着は、1時間後だ」 ブレード「シ、シンヤ……」 エビル「フフフ…… ハッハッハッハ!」 エビルが高笑いしながら、去って行く。 ブレード「ペガス!」 アキがDボウイのもとへ急ぐ。壁にもたれかかって倒れている人影が見える。 アキ「Dボウイ!? Dボウイ!」 Dボウイと思いきや、それはテッカマンエビル・シンヤ。 アキは銃を抜き、銃口をシンヤへ突きつける。 シンヤ「気丈だね…… さすがは、兄さんが愛する女性だけのことはあるな。死んだ母さんにそっくりだ」 アキ「え……?」 シンヤ「死んだ母さんは、決して俺たちを、甘やかしはしない人だった。よく言われたよ、男の子は泣くんじゃないって」 アキ「なぜ、そんなことを私に?」 シンヤ「フッ、さぁね。ただ、誰かに無性に話したくなっただけさ。ぐぅっ!」 懐から血が、ポタポタと滴り落ちる。 シンヤ「ブラスター化した代償さ。でも、これで兄さんと互角に戦える……」 アキ「Dボウイは、あなたのお兄さんなのよ。どうしてそこまで、ボロボロになってまで戦うの? そんなにお兄さんが憎いの?」 シンヤ「憎い? フッ、憎いわけじゃないよ。むしろ、愛しているんだ。愛するゆえに、憎い。血の宿命さ」 アキ「血の宿命?」 シンヤ「テッカマンにならなくても、いずれは戦うことになったはず。元々一つだったものが引かれあい、元に戻ろうとする戦いなんだから。俺と兄さんの戦い、邪魔をしないでくれ!」 シンヤが、よろよろと立ち上がる。 アキ「行かせないわ! Dボウイは殺させない。今の私にとって、Dボウイは全てよ。Dボウイを守るためだったら、私はどんなことだってする。今ここで、あなたを……!」 シンヤ「できるかい? 兄さんと同じ顔の俺を」 銃を握るアキの手が震える。 シンヤは臆することなく、アキに近づいてくる。 アキはついに、引き金にかけた指に力を込める。 声「やめるんだ! アキ!」 暗がりの中から、Dボウイが現れる。 アキ「Dボウイ!」 Dボウイ「アキ、これは俺とシンヤの戦いだ。下がっていてくれ」 アキ「駄目! 私は、私は……私は!」 Dボウイ「下がるんだ! 頼む、下がってくれ!」 アキ「嫌……」 Dボウイ「下がれ!」 アキはとうとう銃を落とし、膝を折って崩れ落ちる。 タカヤ「シンヤ……」 ブレードとエビルの戦いが再開される。 ブレードはもちろん、エビルもまた満身創痍である。 互いにランサーの攻撃は狙いを外れ、体中に傷を負い、攻撃のたびに息を切らす。 エビルがついに決意し、最後の手段に出る。 エビル「うぅぅおおぉぉ──っっ!!」 突然の咆哮と共に、エビルの全身が赤い光に包まれる。 上半身の装甲が鋭角的に変貌し、背からは異様な尾を備えた姿へと変わってゆく。 ブレード「エビルが、ブラスター化を!?」 悪魔を思わせる異様な姿となったブラスターテッカマン・エビルが姿を現す。 ブレード「うぅぅおおぉぉ──っっ!!」 ブレードもまたブラスターテッカマンへと進化する。 ブラスターテッカマンブレードとエビル、進化したテッカマン同士の死闘が幕を開ける。 ブレードとエビルが二筋の光と化し、地球の大気圏内へと舞い降り、超高速で地球上空を駆け抜ける。 砂漠の上、山々、オーロラの光の中。 アラスカのスペースナイツ基地からも2人の姿は見え、ミリィは祈るように戦いを見守る。 人々「ブレードだ!」「テッカマンブレードだぞ!」 レビン「Dボウイ! 負けるんじゃないわよ!」 子供たち「テッカマンブレード、がんばれ!」 「ブレード!」 戦いの場は再び宇宙空間に移り、ブレードとエビルは、アキの目の前に躍り出る。 エビル「これで最後だ……! ブレード!」 ブレードとエビルが互いに、ボルテッカの発射態勢に入る。 エビル「ボルテッカアアァァ──ッッ!!」 ブレード「ボルテッカアアァァ──ッッ!!」 ブラスターテッカマン同士による、最大出力のボルテッカが放たれる。 壮絶な光と衝撃がぶつかり合い、わずかに力負けしたブレードが、全身の装甲を砕かれつつ吹き飛ばされてしまう。 凄まじい光の奔流の中、エビルが同じく全身の装甲を砕かれつつ、ランサーを構えて突進して来る。 ブレード「何っ!?」 エビル「さらばだ、ブレードぉぉ!! うぅおおぉぉ──っ!!」 ブレードがとっさに身構えるものの、エビルの方が一手早く、絶体絶命── エビル「──ぐぉっ!?」 突如、エビルの動きが鈍る。無理なブラスター化による肉体への反動が、ついに限界に達したのだ。 エビルのランサーの狙いは外れ、ブレードの肩を貫く。 そしてブレードの反撃のランサーは、エビルの腹を貫く。 2人のテッカマンはそのまま、オービタルリングへと落下してゆく。 オービタルリング内。 火の手が上がる中、ブレードがかろうじて、致命傷を逃れている。 しかしエビルはブレードのランサーにより、急所を貫かれている。 エビル「うぅおおぉ……」 ブレード「エビル!? ……!?」 エビルが力尽き、倒れ伏す。 ブレード「エビル!? エビル!」 エビルの頭部のクリスタルが光り出し、中から小さな虫が外へ飛び出し、焼けつく床の上で力なく蠢く。 テックセットが解除され、シンヤの姿に戻る。 ブレードがシンヤを助け起こす。 ブレード「シンヤ!」 シンヤ「兄さん…… 悪い夢を、見ていたみたいだよ……」 ブレード「シンヤ!? お前、元に!?」 シンヤの顔からは険しさが消え、穏やかな表情に戻っている。 シンヤ「あれが、ラダムの本体さ…… ラダムは、寄生生物なんだ。体を持たない、脳髄だけが高度に進化した知的生命体かもしれない。どんな環境だろうと、高等生物の体を奪うことによって、星そのものを支配できるからね……」 ブレード「こいつが、お前を……!? もっと早くこいつの存在に気付いていれば、お前を元に戻すことも!」 シンヤ「無理だよ…… 僕がもうすぐ死ぬから、ラダムは僕を見捨てたんだ。仕方ないことだったんだ…… うぅっ!」 ブレード「シンヤ!?」 シンヤ「今、世界中で生み出されている素体テッカマンは、彼らの体なのさ…… 勝った、よね……?」 ブレード「う……」 シンヤ「僕は兄さんに、勝ったんだよね……? ブラスター化の限界が、あそこで来なければ、あのとき確実に、兄さんの心臓を捉えてたよ…… ようやく、兄さんに勝ったんだ…… 素晴らしいよ、兄さんは…… 本気で、僕と戦ってくれたんだもの…… うぅっ!」 ブレード「もう喋るな!」 シンヤ「嬉しい、はずなのに…… 悲しいな…… いつまでも、兄さんと…… 戦っていたかった…… 目標、なくなっちゃったじゃないか……」 ブレード「シンヤ……」 シンヤが力ない手で、自らのクリスタルを差し出す。 シンヤ「これで、月へ行きなよ…… ケンゴ兄さんが、待っている……」 ブレード「シンヤ!」 シンヤ「ごめんね…… 兄さん……」 シンヤが兄の腕の中で、事切れる。 床を這い回るラダム虫を、ブレードが踏み潰す。 ブレード「こいつのために……! こいつの、こいつのためにぃ!!」 怒りと憎しみを込めるように、ブレードはラダム虫を何度も、跡形ないまでに踏み潰す。 ブレード「……うううおおぉぉ──っっ!!」 そこへ、アキが駆けつけてくる。 アキ「Dボウ──イ! Dボウイ、良かった!」 ブレード「来るな! アキ!」 アキ「う……!?」 ブレード「来るな」 アキ「Dボウイ……!? はっ!」 ブレードの手にしているエビルのクリスタルに、アキが気づく。 アキ「それは!?」 ブレード「アキ、俺は今から月へ行く!」 アキ「えっ!?」 ブレードが通路壁面のレバーを倒す。 通路の隔壁が閉じてゆく。 アキ「待って、Dボウイ!」 ブレード「来るな!」 ブレードは次第に、隔壁の向こうへと消えてゆく。 アキは必死に駆け寄ろうとする。 アキ「Dボウイ! もう一度、もう一度、顔を見せて! Dボウイ!!」 ブレード「Dボウイも相羽タカヤも今ここで死んだ! 俺はテッカマンブレードだ!!」 アキ「Dボウ──イ!! Dボウイ、Dボウ──イ!!」 完全に閉じてしまった隔壁にアキがすがりつき、泣き崩れる。 ペガスに乗り込んだブレードは、シンヤのクリスタルを掲げ、オービタルリングを飛び立つ。 アキ「Dボウ──イ!!」 ブレード「オメガ…… これですべて、終わりにしてやる!!」 ブレードが月面のラダム基地を目指し、宇宙空間を突き進む。 この世にたった1人残った肉親のもとへ。 その、たった1人の肉親を、自らの手で殺すために…… ※ この続きは本家エンディングドットコムをご覧下さい。
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宇宙の騎士テッカマンブレード オービタルリング奪回作戦 【うちゅうのきしテッカマンブレード オービタルリングだっかいさくせん】 ジャンル 戦略シミュレーション 対応機種 PC-9801 VX/UX以降 発売・開発元 マトリックス プレイ人数 1人 発売年 1994年 定価 9,800円(税抜) 判定 なし ポイント 矛盾もあるが原作要素と再現度は高いスパロボより一足早いクロスオーバー難易度は非常に癖が強い タツノコプロシリーズ 概要 ゲーム内容 システム・特徴 評価点 問題点 総評 余談 概要 タツノコプロ原作のアニメ『宇宙の騎士テッカマンブレード』を題材にした戦略シミュレーションゲーム。 プレイヤーは主役であるテッカマンブレードの他にもパワードスーツのソルテッカマンや防衛軍の様々な兵器を用いて侵略者ラダムを相手に戦っていく。 リリース当時にOVAで製作されていた続編『テッカマンブレードⅡ』より登場したキャラクターやテッカマン達もTVシリーズの時系列に組み込まれているクロスオーバー要素が最大の特徴で、本作独自のストーリーが展開される。 ただし、リリース当時の関係でOVA後期の『プラハの黒い九月』関連のエピソードは入っておらず、テッカマンデッドやテッカマンミハエルなどは登場しない。また、前期からでも登場しないキャラもいる。 テッカマンブレードのゲームは他にも『SFC版』『GB版』がリリースされているが、この作品はファンから『知る人ぞ知る幻のゲーム』と呼ばれており、前2作よりも高い評価を得ている。 ゲーム内容 基本はリアルタイム形式の戦略シミュレーションであり、クォータービューのマップに配置したユニットを操作して敵ユニットを倒しながらミッションごとに定められた条件を目指してゲームを進めていく。 ゲーム開始直後はチュートリアルでブレードのみを操作することになるが、ストーリーの進行や展開によってソルテッカマンやブルーアース号といった原作に登場した様々なユニットも使用可能になる。 メインマップの右上にはマップの全体図を簡易的に示したマクロマップが表示されており、目的地が赤く示されている他、即座に目的のエリアをメインマップに表示させることもできる。 ストーリーはミッションパートが開始される前後や次のミッションの合間に挿入されるビジュアルシーンで語られる。 ビジュアルシーンはアニメ最終話や続編OVAの作画を担当した工原しげき氏によるものであり、OVA並の安定した作画で出来は上々。 システム・特徴 ミッションの開始は直前のマップ画面から行われ、ストーリーの進行によっては複数のステージから1つを選ぶことも可能。 ミッション内容はスペースナイツのチーフ・フリーマンが説明を行い、場合によってはクリア後に別のステージに影響をもたらしたり、ユニットの使用解禁がされることもあるため、ステージを攻略する順番も重要になる。 ゲーム進行はいつでもセーブ可能で、ミッション開始前のマップ画面から3つまでデータを保存できる他、ミッションの途中にも1つだけ保存して中断することも可能。その場合はロード項目の『戦術画面』から中断した進行内容で再開することもできる。 ミッション自体は画面下のメニュー内にある『リプレイ』を選ぶことで冒頭まで戻ってリスタートすることが可能で、気に入らない進行になったら即座にやり直すこともできる。 ミッション開始時には部隊を編成することになり、最大で24のユニットを配置することができる。ユニットには番号が振られており、マップ画面上のメニューから選択することでマップのカメラを動かして探す手間が省ける。 この画面上のメニューには他にもユニットの状態が表示されており、カメラ内にいなくても移動中なのか既にやられてしまっているのかといったことが一目で判別できる。 『トレース』と呼ばれる項目をオンにすると、最後に選択したユニットを中心にカメラが自動で追跡してくれるので、目的地まで移動してくれるユニットを一々自分から追ってカメラを動かす手間が無い。 1つのユニットにつき最大で6人分のパーティとして行動することが可能で、戦闘シーンでは複数の仲間と共に敵と戦うことになる。これは敵も同様で、敵も1ユニットにつき複数分のパーティを組んでいるので数が多い方が有利となる。 ユニットには『移動』というステータスが設定されており、この数値が高いとマップ内で速く移動ができ、目的地まで素早く到達できる。 マップ内の地形によっては森や山などでは移動力が低下したり、そもそもユニットの種類によっては侵入できなくなる地形も存在する。 ユニットによっては飛行能力を持つものも存在し、地形を無視して素早く移動することもできる。このタイプのユニットは敵から逃げ回りながら陽動するといった戦術も容易に可能。 一部のユニットには対応する別のユニットが同じパーティでコンビを組んでいると、足の遅いユニットの移動力を無視して移動することができるものもある。例えばペガスは原作のようにブレードを乗せて移動することができる能力があるため、一緒にいると移動速度が大幅にアップする。 ただし、パーティ内のユニットの組み合わせによってはそれらの能力が無効となる場合もある。(*1) 他にも『補給』という能力を持つユニットが存在し、このユニットと同じパーティで組んでいたり、マップ内の同じ場所で重なっているとダメージを自動で回復してくれる。 効果は累積するので、纏まった補給部隊と一緒にいれば短時間で大ダメージも全回復できる。長期戦には必須。 マップ内での移動方法は様々な種類があり、目的地に向かって普通に移動する『通常移動』以外にも状況に合わせて変更することができる。 遊撃移動…移動中に敵が近づいてくると、近くにいる敵を優先的に撃破しに向かう。 待機…その場で立ち止まったまま動かず戦闘では敵に先制される。ただし、待機中は上記の補給能力で回復が可能。 迎撃…待機と同じく動かないが、敵が近づくと優先して自ら撃破しに動き出す。周りに敵がいない場合は指定した位置に戻る。 拠点防御…待機と同じく動かないが、敵に対して一斉に先制攻撃ができる。ただし、上記の補給能力で回復は不可能。 回避移動…敵が近づいてくると、自動で敵がいない方向へと逃げるように移動する。飛行能力を持つユニットで陽動するには最適。 マップ内で敵ユニットと重なると戦闘シーンに移行し、ユニットの番号とパーティ内の並び順に前列と後列に分かれて戦闘が自動で行われる。 同じ地点に複数のユニットが重なっている場合、やられたユニットの位置に待機中のパーティからさらに順番で増援が配置される。 また、ユニットの番号順に待機方法が優先されて戦闘が開始されるため、あまりダメージを受けないユニットを単独行動させて『拠点防御』で先制できるようにし、残りの別パーティのユニットは待機させておくことで安全に補給をしながら迎撃が行える効率的な戦術も可能。 敵を全滅させるまで攻撃するだけでなく状況によって逃走を選べたり(失敗することもある)、戦闘前に一度だけ攻撃してすぐ逃げる『最小攻撃』や自動で逃げる『退却』を設定することも可能。 ユニットごとに個別で戦闘シーン自体を省略する設定にもできるので、場合によってはテンポよくゲームを進めることもできる。 ただし、戦闘内容が分からないため知らない間にユニットが大ダメージを受けていたり、やられている場合もあるため定期的にステータスをメニューから確認する必要がある。 ユニットには様々なステータスが設定されている。具体的には以下の通り。 耐久力…ユニットのHP。 白兵…前列に配置されている時の攻撃力。 攻撃…後列に配置されている時の攻撃力。 命中…攻撃の命中性能。 防御…敵からの攻撃に対する防御力。 機動…敵からの攻撃に対する回避力と、攻撃順に影響。この数値が高い順に戦闘シーンでの敵味方の攻撃順番が決定される。 ただし、拠点防御をしている場合は敵を無視して先制攻撃ができる。 敵を一定数倒すごとにトドメを刺したユニットには経験値が入り、上記のステータスが僅かながら上昇する。 さらにミッションに参加しているユニットはクリア時にボーナスの経験値が加算され、大きくステータスが上昇し強化される。 ただし、ミッション途中で撃破されてしまうとそのユニットのミッション中の経験値はリセットされ、ボーナスも入らない。 テッカマンブレードなど一部のユニットは戦闘中に体力を消費して必殺技を使うことが可能で、クラッシュイントルードやボルテッカといった原作でお馴染みの技が使える。 特に全体攻撃のボルテッカは非常に強力で、乱用はできないが強敵をまとめて撃破できるので便利。 ストーリーの進行によってペガスがブレードとの合体技のハイコート・ボルテッカを覚え、使用回数の少なかった原作と比べて大活躍する。 主役のテッカマンブレードは原作同様に変身のタイムリミットが存在し、時間が経つにつれて画面右のクリスタルが徐々に赤くなっていき、完全に赤になるとブレードは自動で離脱してしまう。 大きな戦力低下となってしまうので速くクリアを目指したいところだが、経験値はそのまま得られるため、ミッションの内容や敵の数の都合を計算に入れてあえて離脱しても大丈夫なように無理をせずじっくり攻める戦略を立てることもできる。 評価点 ストーリーは原作通りとはいかない独自ながらもテッカマンブレードの世界を忠実に再現している。 原作では絡みのなかったキャラクターの絡みや、序盤ですぐ退場したテッカマンダガーが他のラダムテッカマンと夢の共演を果たす上に終盤まで登場するので『ラダム四天王』と呼ばれて出番が増えるなど不遇な扱いだったキャラにもスポットが当たっているのはゲームならではのオリジナル要素。 特に続編Ⅱとのクロスオーバーは大変意欲的な要素で、ⅡのテッカマンとⅠのラダムテッカマンの共演はまさに夢の組み合わせ。もちろん、キャラ同士の掛け合いもあるので必見。 また、Ⅰの時系列に組み込まれている都合上、OVAとはまた違った関係になっており、OVAではチーフと呼んでいたアキを普通に呼ぶユミ達など他では決して見られないシーンも見所。 ビジュアルシーンのグラフィックは実際にアニメやOVAで作画を担当したスタッフが手掛けているためにとても上質であり、しかもシーンによってはアニメーションで動くこともある。 Dボゥイのテッカマンへの変身シーン、必殺技ボルテッカのカットインなどは一品。 元々、原作アニメは作画監督ごとに作画が不安定でキャラクターの顔つきが別人レベルで違ったりしていたため、OVAの作画力で描かれた原作の名シーンが見られるのは感激である。 戦闘ユニットとして採用されているキャラクターも原作に割と忠実でちゃんと原作での設定に合わせて活躍させられる。 ソルテッカマンは前列では弱い攻撃しかできないが後列の遠距離攻撃では強力なフェルミオン砲で攻撃を行え、主人を乗せて高速移動できるペガスは敵を陽動したり逆に強行突破をして目的地に急行したりと幅広い活躍が期待できる。 テッカマンタイプのユニットはブレードを含めて全員強力で、必殺技のボルテッカで敵を殲滅できるので補給で体力を回復させていけば何度でもピンチを切り抜けられる。 敵ユニットの再現も飛行能力で回避や移動力はあるが耐久力の小さい飛行ラダム獣や、「こんなのをわざわざ敵にしたのか?」と驚くものがおり、暴走した防衛軍のフェルミオンミサイルやラダム獣の巣窟・ラダムバルーンなどは戦闘力は皆無だが普通に撃破するにはちょっと苦労する。 問題点 癖のある難易度 全体的に敵が強く数も多いので長期戦になるとどうしても消耗してしまうが、体力を回復させる手段が補給に頼るしかなく、しかも時間がかかるので大きく消耗していると短時間で大量の敵を相手にし続けるとすぐやられてしまう。 特にテッカマンタイプの敵は攻撃力はもちろん、回避力や防御力も高いので消耗している時に戦うとまずやられる。 このため、下手に移動したり戦力を分散させたりするより一か所に集まって補給ユニットで回復しつつ集まってくる敵を迎撃する籠城戦法が安定してしまう。 かと言ってあまりに消極的過ぎるとブレードがタイムリミットで離脱してしまうため、撃破必須のラダムテッカマンに対抗し辛くなってしまうので移動と迎撃を交互に行う必要があるが、テンポが悪くなる。 テッカマンタイプのユニットはボルテッカが使えたり輸送能力を持つユニットと一緒に高速移動できるのでとても戦力になるが、かと言ってそれ以外の戦力にならないユニットもきちんと育てていないとテッカマンばかりに頼り切る極端な戦略になってしまう。 特に終盤ではボルテッカを使えないテッカマンアキがソルテッカマン達と共に他のテッカマン達とは別行動をするミッションがあるため、積極的に使って成長させないとラダムテッカマンに太刀打ちできず詰んでしまう。 同様にミッション中にやられたからと言ってそのままゲームを進行させているとステータスが育たず終盤の敵に太刀打ちできなくなるため、主要なユニットがやられたらミッションのリスタートをしなければならなくなってしまう。 戦闘シーンではどの敵を攻撃するのかは完全にランダムで、対象を自分で選ぶことはできない。体力が低い敵を集中攻撃して意図的に数を減らすといったこともできないので完全に運任せなのは不便。 ブレードの必殺技であるクラッシュイントルードが全体攻撃のボルテッカに比べると単体攻撃しかできず非常に見劣りする。そもそもブレードは通常攻撃それ自体が極めて強いため、わざわざ体力を減らしてまで敵一体を倒すのでは割に合わない。 原作再現とクロスオーバーによる弊害・矛盾 本作に登場する様々なユニットはテッカマンタイプや特殊能力を持つもの以外はほとんど戦力にならず役に立たない。戦車や戦闘機は一対一で一番弱いラダム獣と戦ってもすぐ撃破されてしまい、他のパーティに組み込んでも大抵は数合わせで敵の攻撃を分散させる囮役や体力を少し削って他の強いユニット達にトドメを刺させる捨て駒くらいにしかならない。 ソルテッカマンならばラダム獣程度であれば対抗できるものの、敵の数が多いため連続で戦闘が続くと苦戦しやすく、ラダムテッカマン相手だとほぼ太刀打ちできずやられてしまう。 原作では雑魚敵であるラダム獣にさえ地球の既存兵器では手も足も出ず、ソルテッカマンもテッカマンに対しては力不足という設定であるために原作再現ではあるのだが、後半になるにつれて敵はどんどん強くなっていくのにこれらのユニットは弱いままなので足手纏いになってしまい、必然的に強いテッカマンばかりに頼らざるを得なくなってしまう。 特に後半から終盤にかけて強力な異星人テッカマンが大量に現れるため、ボルテッカが使えないユニットではまともに対抗するのも難しくなってしまう。 ゲーム中盤では原作同様にスペースナイツと防衛軍本部が一時壊滅するイベントが発生するが、防衛軍関係のユニットは一時的に使えなくなるばかりか経験値が全てリセットされてしまう。 このため、ゲームは後半に入りながらも弱くなってしまったユニットを使っても逆に強くなっていく敵にまるで対抗できず、前半以上に役立たずになってしまう。 特にそこそこ戦力になり役に立つ量産型ソルテッカマンを育てていた場合は顕著(*2)。 逆にバルザック機は原作後半同様にカスタム化されてパワーアップするが、ノアル機はそのままなので能力の格差が生まれてしまい、強力になっていく敵に苦戦しやすくなる。 一部のミッションではイベント専用で意味のないステータスや能力を持ったユニットが登場する。 上記のスペースナイツ壊滅時にゲスト参戦するテッカマンレイピアは『自爆ボルテッカ』という必殺技を習得しているが、イベント専用なのでこちらから使うことはできない。 ストーリー上、すぐに死んでしまうためにミッションで活躍させると無駄に経験値を積んだまま退場してしまうために他のユニットが成長できなくなってしまう。かと言って使わないでいると、このレイピアが使えるミッションではイベントの関係で敵のテッカマンを倒すことができずイベントも発生しないため、何も知らずに他のユニットで挑むと容赦なく返り討ちにされてしまう。 終盤の軌道エレベータ内で登場するバーナード隊はそこそこの経験値を積んでおり救出すると歩兵隊の数が増えるが、そもそも歩兵隊が役立たずなので戦力にならない。 最終ボスのテッカマンオメガはステータスこそ最強だが、ブレードで戦闘に入ると即座にイベントに入って自動でエンディングになってしまい呆気ない。 さらにストーリー上、ブレードのみで挑むため他のユニットで戦う余地すらないために事実上の消化試合であり、ラスボスとしての緊迫感や達成感が皆無。 ストーリーの都合上、特定のユニットのみしか参加できないミッションがいくつか存在するが、その場合でも参加不可のユニットでパーティ編成自体は可能なもののミッション開始直後に即離脱する。しかし、無理矢理参加不可のユニットのみでミッションを開始した場合、即座に味方が全滅するためにミッションがリスタートされるが、部隊の再編制ができないのでまた即座に全滅→リスタートに戻るを繰り返す無限ループとなり、リセットするしかなくなってしまう。 ミッションによっては参加できないユニットを選択できなくなるものもあるので、それなら問題ないのだが何故だか統一されていない。 所々で原作の要素を再現し切れていなかったり、設定を無視したり、ストーリー内容を端折ったりと様々な矛盾が発生する箇所が見受けられる。 原作では後半から本格的に味方になるバルザックが最初から後半の設定で仲間に加わっている。一応、冒頭のキャラ紹介で理由は説明されているがあっさりすぎる。 続編ⅡのストーリーをⅠの時系列に無理矢理捻じ込んでいるため、原作では終盤でラダム樹が開花した結果、続編Ⅱへと繋がっていくのが本作ではラダムの侵略初っ端から開花している割には人類を全然テッカマン化させられていない。 さらにゲーム終盤ではⅡの前期最終話と同じくラダムが侵略の最中なのにいきなり地球を滅ぼそうとするというそれまでの行動を全て無視するような超展開が発生してしまう。(*3) 原作のストーリーの主な舞台はオービタルリング→地球→オービタルリングという順になっており序盤は防衛軍がよく出てくる構成なのだが、本作では地球→軌道エレベータ→オービタルリング&宇宙となっているため、中盤で防衛軍本部が壊滅したにもかかわらず終盤のオービタルリングでのミッションではまだ防衛軍が健在な序盤のエピソードがモチーフになっているため、違和感がある。 そもそも原作では後半からヨーロッパ方面も舞台になるのだが、今作では地球エリアではアメリカ大陸しか舞台になっていない。 事実上の最終ステージであるラダム母艦外部は原作と違ってブレード以外のユニットも一緒に突入するにもかかわらず、クリア後のビジュアルシーンでは何の脈絡もなく原作同様にブレードが一人で突入する場面へ移行するため、「他の仲間は一体どうしたんだ?」という展開になってしまう。 登場ユニットも今一、原作の設定や能力を再現しきれているとは言えず性能に活かされていない。 ブルーアース号はその大きさや性能からブレード以外のソルテッカマンや歩兵ユニットを輸送できてもおかしくないが、対応するユニットしか運べないのは不自然。他の防衛軍の宇宙戦艦も同様。これができていれば移動し辛いこれらのユニットも素早く動き回れて上手く立ち回れたはずである。 テッカマンアキは本来、他のテッカマンと違って自力では飛行できず宇宙空間では移動も満足にできないはずだがあっさりと移動している。さらに自分のペガスに乗っている時限定だが設定上はクラッシュイントルードが使用可能なはずで、ブレードのハイコート・ボルテッカのような合体必殺技があってもおかしくなかったが、実装されていないので他のテッカマンユニットと比べて派手さや殲滅力に欠ける。 バルザック機のソルテッカマン改は拡散するフェルミオン砲を装備しているが、後列からの通常攻撃でしか使用しないので敵が強力になる後半でパワーアップ感は薄い。原作のように拡散させて全体攻撃ができるような必殺技でもあれば異星人テッカマンが相手でもかなり活躍できたであろうに惜しまれる。 また、敵ユニットも地上ラダム獣が宇宙空間の無重力地帯の地形を堂々と移動するという完全に設定を無視している点も違和感がある。こういう時こそ、飛行ラダム獣を配置させるべきなのだが……。 戦闘シーンでは後列にいると自分のランサーを弓矢にして攻撃するテッカマンダガーは忠実に再現されているが、それ以外のテッカマンはランサーをブーメランにする攻撃ばかりでバリエーションが薄い。 そもそも原作では遠距離の小技が行えるテッカマンは少ないのだが、肩からレーザーを発射するテッカマンランスや銃剣にして攻撃できるテッカマンアキなどちゃんと独自の遠距離攻撃を備えているものはいる。 総評 戦略シミュレーションとしては大味な出来で、キャラゲーとしても難易度が高いので気軽には遊ぶには向かないものの原作の再現性や意欲的なクロスオーバー要素は非常に見所があり、ファンアイテムとしては評価が高い。 しかしながら、大変稀少な作品でSFC版やGB版と比べて知名度が低いために話題に上がることもほとんどないため、惜しまれる作品である。 余談 2007年に発売された『スーパーロボット大戦W』においてもTVシリーズ『Ⅰ』と続編『Ⅱ』の共演が果たされており、『テッカマンアキとテッカマンソードの絡み』など本作初の濃密なクロスオーバー要素や非常に高いシナリオの完成度から好評を得ている。
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キャラクター別SS追跡表 テッカマンブレード № タイトル 作者 登場人物 021 闘争の果てに ◆6O/b6a0evc 新ゲッター1、阿修羅、テッカマンブレード 037 三匹が斬る ◆NXFS1YVsDc 如月千早、仮面ライダーフォーゼ、新ゲッター1、テッカマンブレード ▲上へ戻る